永遠の願い 2

 俺はまたあの夢を見ていた。

 「雪菜!君はいったい何ものなんだ?」

 「本当に・・・・だよ・・・あっくん」

 「え!? 何? 聞こえないよ。」

 「・・・・・。」

 小さな女の子は下を向き、歩いていった。

 「待ってくれ!まだ君に聞きたいことがあるんだ!」

 「・・・・・。」

 「待ってくれ!!」

 俺はベットから飛び上がるように起きた。

 時刻はすでに8時を過ぎていて、俺はあわてて学校の準備をした。

 朝食も食べずに俺は家を出た。

 「遅いぞ明人!」 「そうよ!初日から遅刻する気?」

この2人は 高橋 隼人  椿 楓 2人とも小さいころからの幼馴染だ。

 「わりぃわりぃ。また例の夢を見ちゃってさぁ。」

 「あ~。小さい女の子が出てくるってやつか。」

 「最近、この夢しか見ないんだ。」

 「明人あんまり気にしないほうがいいよ。そんなのパー!と忘れちゃえ。 そんなことよりあんた達、私を見て何かいうことはないの?」

 「は?」「何のこと?」

 「今日からこのセーラー服になったのよ。」

 「楓のセーラー服姿なんて気持ちわりぃや。」

 「は や と~!待ちなさい!」

 俺達3人は中学からずっとこんな感じだった。

 隼人は中学の時サッカー部のキャプテンで、クラスのみんなにもすぐなじむお調子者だ。

 楓も中学の時バレー部のキャプテンで、隼人と同じ明るいやつだ。

 だが俺は2人みたいに明るくなれない。なろうとは思っているけどなかなかうまくいかない。

 たまにこの3人で俺だけが浮いているときがある。

 だから俺はこの高校生活で少しずつ変わろうと思う。
 
 いわば高校デビュウーというやつだ。

 俺達は高校に着き、入学式が終わり、クラス発表もすみ、新しい教室に向かった。中に入るとすでに僕以外の生徒全員が椅子にすわっていた。

 先生がきて皆の自己紹介がすみ、今日の授業がすんだので、3人で帰っていた。

 「また俺達3人同じクラスだったな。」

 「本当。 これで4年連続よ。」

 「まぁいいじゃないか2人とも。」

 俺は家に帰ってきた。相変わらず誰もいないこの部屋。

 初めのころは気味が悪かったけどもう慣れた。

 俺は孤独に飯を食べ、風呂に入り、疲れていたので爆睡した。


  

 
 


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